低用量ピル・緊急避妊medical

低用量ピル(OC)

低用量ピルは、毎日服用することでほぼ100%の高い避妊効果が得られます。
また、月経困難症を改善する効果があります。
女性特有の悩みを軽減する効果があるため、上手に活用することをおすすめします。
将来の妊娠に悪影響を及ぼすことはなく、また体重増加の心配も基本的にはありません。

低用量ピルの効果

  • 確実な避妊効果
  • 月経痛の軽減
  • 月経量の減少
  • 月経不順の改善
  • 月経移動がしやすい(テストや旅行などの時)
  • 子宮内膜症の改善と予防
  • PMS(月経前症候群)症状の軽減
  • ニキビや多毛症の改善
  • 卵巣がん、子宮体がん、大腸がんのリスク減少など

低用量ピルの副作用(ほとんどの副作用は短期的)

  • 不正出血
  • 吐き気
  • 乳房の張り、乳房の痛み
  • 頭痛、片頭痛
  • むくみ
  • 血栓症
    (ごく稀な副作用ですが、重篤な状態となる可能性があるため注意が必要です。高血圧の人、喫煙者、血栓症の家族歴がある場合などは注意が必要です。)

緊急避妊(アフターピル)

緊急避妊とは

避妊をしないでセックスしてしまった、経口避妊薬(OC)を飲み忘れてしまった、あるいはコンドームが破れてしまったなど、避妊の失敗が起こった場合に、妊娠を避ける手段です。その最も一般的な方法が、緊急避妊ピル(アフターピル)を服用する方法です。緊急避妊ピルは、黄体ホルモン(レボノルゲストレル)を主成分とした薬剤です。

緊急避妊ピルの服用方法

性交後72時間以内(3日以内)に服用する必要があります。
72時間がすでに経過していた場合には、緊急避妊ピルの効果が低下します。

緊急避妊ピルの効果

排卵を抑制する、排卵を遅らせる、あるいは受精・着床を妨げる作用により妊娠成立を阻止します。緊急避妊ピルは妊娠の多くを阻止しますが、100%というわけではありません。正確に使用した場合でも妊娠阻止率は85%程度といわれています。
経口避妊薬(OC)を継続的に使用している女性に比べて妊娠率は高くなるため、この方法は経口避妊薬(OC)の代用とはなりません。

緊急避妊ピル服用後の注意事項

緊急避妊ピルの効果があったかどうかは月経があって初めてわかります。もし月経が予定より7日以上遅れたり、あるいは通常より出血量が少ない場合など、心配なことがあれば、速やかに受診されることをおすすめします。
緊急避妊後も引き続き避妊希望がある方には、避妊効果の高い経口避妊薬(OC)の定期的な使用をおすすめしています。ぜひご相談ください。